「んじゃ、入れるからな……」 柔らかくほぐしたシルヴィーのソコに、俺のモノを押し当てる。 息を呑むように、シルヴィーの喉が動くのが見えた。 「う……あぁ……っ」 「うわっ……」 な、なんだこれっ!? 今までに感じた事のない暑さと快感。 おもわず体の熱が一気に上がり、額からシルヴィーの体へ汗が零れ落ちる。 シルヴィーの中は熱くて、狭くて、まるで俺を誘い込むようにうごめいている。 俺はその動きに引き込まれるように腰をすすめた。 シルヴィーの中に全部収まったと思った瞬間に、頭の中で火花が散った。 「……やべっ」 「あ……あ、あぁ?!」 頭の中で散った小さな火花は、あっと言う間に大きな白い光になり、頭の中でその白い光が弾け とんだ。 「は……苦し……お前、イったな……?!」 シルヴィーが荒い息を弾ませながら、途切れ途切れに怒鳴る。 ……本人はたぶん怒鳴ってるつもりなんだろうけど、俺にはそうは聞こえなかったけどね。 「入れるだけでイクなよ……早漏」 「ひっでぇ!だって俺一回もイってなかったんだぜ?!」 シルヴィーだって俺がくわえた時すぐにイっちゃったくせにー。 だいたい、シルヴィーの中がエロ過ぎなんだよこんちくしょー。 その証拠に、ほら。 「……大丈夫、もう復活してるから」 そっと、腰を動かすと再び固くなった俺のモノがその存在をシルヴィーに伝える。 「う、ぁっ……その血液をもっと頭に送ってやったらどうなんだ……」 大きなお世話! それに、今はもっとシルヴィーを感じたい。 乱れた前髪のかかるシルヴィーのおでこに軽くキスをして、今度はしっかりと腰を動かす。 「っあぁ、あ……」 固くシーツを握り締めるシルヴィーの手に、自分の手を重ね、握り締める。 もう頭の中は真っ白で、シルヴィーのことしか考えられなかった。 「ふ……う、あぁ、あっ……」 「んっ、シルヴィー……」 荒い息と、喘ぎ声と、ベッドがきしむ音が部屋に響く。 よく考えたら兄貴の部屋に聞こえてるかもしれないと思ったけど、そんなことはもうどうでもよかった。 ぼんやりとした意識の中でシルヴィーを見る。 白い肌に朱が乗ったその姿を見て、夏に一緒に食べたいちごのカキ氷を思い出した。 「あ、あぁ……あ……っ!」 「はぁ、やべぇ俺また……っ」 さっきより大きな火花が頭の中で散ったと思ったら、お腹に熱を感じ、自分のモノが激しく締め付け られる感覚が湧き上がった。 その瞬間、白い光が頭を覆い、何も考えられなくなった。 「やりすぎだ、このバカ……っ!」 濡れたタオルで体を拭いて、シーツを取り替えた後、二人でベッドに寝転がった。 一人用のベッドに二人が並んで寝転がるのはちょっと厳しいけど、ぴったりくっつけばなんとかなる。 シルヴィーがほとんど力の入ってない手で俺のほっぺたをつねる。 「えー、だってシルヴィーが悪いんだぜ?あんな顔して『もっと…』とか言ってさぁ」 「言ってない!断じてボクはそんなこと言ってないっ!」 ちぇ、ばれた。 にこにこ顔の俺とは対照的に眉間にしわを寄せたシルヴィーが、ぐったりした様子で前髪をかきあげる。 「てか、つねるだけで殴んないんだ?」 「……お前は早漏の上にマゾなのか?」 「俺は早漏じゃないってば!」 まだ赤みの残った呆れ顔が俺を見る。 あぁ幸せだなー、って思ってそれを見ていると『そのしまりのない顔をやめろ』とデコピンが飛んで きた。 でもそれすらも、今の俺には幸せの材料。 心がつながるってよくわかんなかった。 けど、今ならよくわかる。 「ねぇ、シルヴィー明日カキ氷食べに行かない?」 「……考えておいてやってもいい」 だってこんなにも今俺たちはつながってるでしょ? だから、幸せ。 きっと体が遠く離れても、心が離れる事はもう、ない。 |
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